『風光る』最終回の感想 ※ネタバレあり※
『風光る』最終回を読了しました。
何日か経って、少し落ち着いてきたので、
感想を書こうか書くまいか悩みましたが、
心に留めておくのも心苦しく、個人的な感想をつらつら綴っていきます!
以下ネタバレしてしまうので、未読の方はお気をつけください。
普段、単行本派ですが、今回結末が気になりすぎて、
最終回の掲載されたflowers電子版が配信される0時を待ち、kindleでさっとダウンロード。
ぽちってる時からもう緊張(?)で震えていて、
早く読みたいけど読みたくないような変な気持ちのまま読み始め、
1ページ目のカラーでまず号泣。
自分的にはもう沖田先生とは44巻でお別れしていたので、
前半部分で沖セイを堪能できてうれしかった。切ないけども。
結末まで一気に読んで、セイちゃん生きて、沖田先生との子供できて、幸せエンドでよかった!と、思ったのですが、
2回目読み始めて、「あれ?妊娠出産の計算あわなくないか?」と疑問を抱き、
「あ、こういうことだったのか!」とようやっと読み解く。
完全に最後の斉藤さんの台詞で惑わされてしまっていたのですが、
よくよく読めば、沖田先生の子は宿すことができず、
その後、函館で土方さんに再会して、土方さんの子を宿したのだなぁと。
最初はこの結末に戸惑ったけど、
これまでの44巻分のストーリーでキャラクターの関係性とか、
この時代で生きていくことの重みをしっかり感じているから、
あの選択はすっと入ってきて。
沖田先生の愛が深すぎる。尊い。
セイちゃんの武士としての心意気が素敵だ。
そして、土方さんかっこよすぎる。とんでもなく優しい漢だ。
土方さんが倒れた後の夢のシーン、あちらの世界でみんな大集合していて、
なんだかしんみりとしてしまったな。
その後を知ってる分、ぱっつぁんの後ろ姿が切なくてな。
明治の世の新八と斉藤さんとセイちゃんの絡みとかちょっと見てみたいなぁ。
斉藤さんやパチが誠くんに剣術教えたりとか・・・(妄想)
個人的には、誠くんは「新撰組」の子みたいな感じで受け取っています。
沖セイ好きとしては、最初は沖田先生との子エンドを期待していたけど、
そういう形ではない超越した二人の愛の深さを感じたなぁ。
セイちゃんの生きる強さをすごく受けて、
沖田先生とセイちゃんの関係にキュンキュンさせてもらって
激動の幕末の世界観を体感できる漫画で、
自分の人生の選択のなかで、大学で歴史を専攻するきっかけになったり、
大きな影響を受けたりして、感謝感謝の漫画です。
同時に、今この日本があるのは、多くの人たちがつないできた歴史があるんだなと
大きな大きな歴史な流れを感じています。
twitterでいろんな方とも感想を共有できて、
それもとてもうれしい体験だった。
途中読むのをストップしていた時期もあったけど、
20年近く読み続けてきた愛しい作品を、こういう形で迎えられてうれしい。
自分の人生の中で、とてもとても大事な作品で有り続ける気がします。
この最終回を受けて、1巻からまた読み返したくなっていて、
さっきちらっと1巻を手に取ったけど、みんな生き生き元気だったから
それでまた泣きそうになってしまう(汗)
時間をかけてまたゆっくり読み直してみよう♪
秋に出る番外編も今から楽しみです!
渡辺先生、素敵な作品をありがとうございました!
2020/5/30 追記
twitterでファンの方々と考察していて、ちょっと追記します。
・セイちゃんが沖田先生の死後、半月過ごしてた謎
なぜ半月なんだろうと思っていたのですが、お馬が来るか来ないかの期間と読み取ることができたんですね・・・!
土方さんと会話しているシーンの「授かってたらこんなとこ来てると思いますか!?」って台詞でも、そういう機会はあったんですよって読み取れる・・・。
44巻の蚊帳のシーンがずーっと気になっていたので、きっとそういうことだったんだろうなって自分的に解釈できて、大号泣してしまった。二人が幸せでよかった。
そう思って読み返してみると、千駄ヶ谷を旅立つセイちゃんの強さと切なさがより泣けてくるし、土方さんとのシーンもまた違った見方ができて。
この一連の読み取りができて、すごくすごく自分的によい最終回が迎えられました。
・誠くん、沖田先生の生まれ変わり説
これも他の方が考察されていて、確認して驚いたのですが、
23巻に伏線となる台詞があって。
セイちゃんが負傷して夢を見ているとき、子供時代の沖田先生と会話をしていて
「いっそうちの子になればいいよ」という一言があるのですが、
当時読んでたとき、なんだか話の流れ的によくわからない台詞だなぁなんて思ってたのですが、今回の最終回を読んですっとつながってしまった感じがあり、驚きました。
生まれ変わってセイちゃんのずっとそばにいてくれるなんて、すごすぎる。愛か深い。
いろんな方の考察を読んでいたら、1巻から読み直して色々読み取れることがまだありそうで、まだまだ楽しめそうです!
↓前に書いた44巻の感想はこちら(よければぜひ)